TANBO DAM
機能分離型排水桝
田んぼダム
田んぼダムに使用する、水位調整機能付きの排水桝です。水田の排水口(畦畔)に設置し、平常時の水管理(保水)と豪雨時の雨水流出抑制を一つの桝で両立します。水位調整板で必要な水位を保ちながら、降雨時は越流板の開口から雨水を排出し、下流河川への急激な流出をゆるやかにして流域治水・内水氾濫の軽減に寄与します。差し戸口に板を差し替えるだけで水位・排出量を調整できます。


01大分県の田んぼダムと機能分離型排水桝
大分県は流域治水の一環として田んぼダムを推進しており、令和5年度からは全ての県営ほ場整備地区で田んぼダム専用桝(機能分離型排水桝)を標準採用しています(大分県田んぼダム推進部会「田んぼダムに取り組もう!」令和6年3月)。
県内の実証では、ピーク時の排水量が24〜34%軽減されたというデータが示されています(令和4〜5年度・日田市朝日地区、佐伯市沖の津留地区)。営農への影響は、県内20地区の現地実証で収量・品質とも確認されていません。
機能分離型排水桝は、水位調整の堰板と流出抑制の堰板が前後に分かれた構造です。通常の水管理以外の操作が要らず、堰板を後から取り付ける方式で必要になる梅雨入り前の設置や中干し後の再設置がありません。県の資料でも、排水桝が新しいなど交換が難しい場合の方法として堰板が案内されており、専用桝が基本に位置づけられています。
設置には国の補助事業(農地耕作条件改善事業、多面的機能支払交付金)を活用できる場合があります。適用の可否は市町村または土地改良区にご確認ください。
02用途・特徴
03使い方
- 保水時:水位調整板で営農に必要な水位を保つ。
- 降雨時:越流板の開口から雨水を排出する。
- 豪雨時:開口で排出しきれない雨量は、越流板を越流して排出する。

04規格・寸法(標準品)

| 項目 | 寸法 |
|---|---|
| 平面寸法(幅×奥行) | 420 × 500 mm |
| 高さ | 760 mm |
| 流出管 | φ200(受口 φ220) |
| 差し戸口 | 水位調整板・越流板用 |
| インサート | M12×50 |
| 参考質量 | 141 kg |
05施工順序
水田の排水口(畦畔)への設置手順です。掘削・既設排水管の撤去から、桝の据付・流出管の接続、埋め戻し・整地までを行います。





